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東西百菓之図

お菓子の島 平戸

15C西欧文化が日本の中で1番目に到着した日本最西端の島、平戸。その当時、西欧ではフィランドと呼ばれた。1609年には日本初の西洋建築であるオランダ商館が建ち、その頃平戸は様々な国々の珍しいものや文化が到着し、また様々な国の人々が一緒に暮らしていた。この平戸・日本初上陸というものの中の一つに、“砂糖”がある。この砂糖や異国の菓子文化の影響を受けながら、その当時の平戸藩主松浦鎮信公が立てた茶道の一派、武家茶 鎮信流と共に豊かな砂糖菓子文化が平戸では育った。平戸はまさに日本で初めてのお菓子の島なのである。

この平戸藩主松浦家に伝わる“百菓之図”というお菓子の図鑑がある。これは今から約200年前に平戸藩主 松浦熈(ひろむ)公が町民の為に作ったお菓子図鑑であり、100のお菓子をセレクトし絵描き、レシピも付いたものである。この百菓之図には単なる和菓子だけでなく、東南アジア、ヨーロッパなどの影響を受けたお菓子も描かれており、国際的な文化交流も見られるユニークなお菓子図鑑である。西から海を渡り伝わった文化は、その航路の途中で様々な文化や物語を取り込みながらここ最終地点であった平戸、日本で新たな菓子文化へと花開いたのである。この歴史的背景から文化、ビジネスのパートナーであったオランダのアーテイスト・デザイナーと組み、百菓之図からインスパイアを受け、現代における平戸菓子を作ろうと考えた。このプロジェクトが“東西百菓之図”である。

このプロジェクトはお菓子のみならず、お菓子の周辺である器、茶碗なども一緒にデザインし発表する。2016年は2組みのオランダ人デザイナー・アーテイストINA-MATT / Roosmarijn Pallandt を招き、平戸のお菓子屋さん3組み(えしろ、熊屋、蔦屋)と、器・茶碗は三川内焼、オランダのleerdamガラスやシルバーの器などと共に平戸から世界に向けて新たな菓子文化を提案する。お菓子・器は、2016年平戸・東京でのオランダ茶会と称した茶会にて、2017年ヨーロッパにて発表予定。

Producer / Art direction: 大地 千登勢
WEBSITE: C&
Support / 松浦史博物館
WEBSITE: MATSURA HISTORICAL MUSEUM

PROJECT WEBSITE

Contact person: 大地 千登勢