文化協力プログラム「オランダ&九州」は、2017年11月24日に行われた、出島と長崎市を結ぶ表門橋完成記念式典にて公式なフィナーレを迎えました。
「オランダ&九州」プログラムにより築き上げられた九州とオランダの強い結びつきにより、両者のクリエイティブな交流はこれからも続きます。例えば2018年3月16日に佐賀市にてオープンしたオランダハウスや、オランダのMondriaan Fonds やStimuleringsfonds Creatieve Industrieの協力のもと2020年まで継続される有田クリエイティブレジデンシープログラムなどが挙げられます。またうきは市のオランダのクリエイターたちとの活動も強い相互の協力の元、運営されています。
在東京オランダ王国大使館とオランダ国際文化協力センター (DutchCulture)
は、「オランダ&九州」プログラムに参加協力しともに成功へと導いてくださった全ての九州とオランダの皆様に心からの御礼を申し上げます。
2016-2017 年は「オランダ x 九州」の交流年として、様々な文化交流イベントが開催されて来た。 歴史的のも関係の深い平戸においても多くのイベントが開催された。オランダの文化遺産局は現在、 オランダの […]
400年前に初めてオランダ人が日本で音楽を披露した平戸オランダ商館で特別なオランダ・ジャズ・コンサートが企画されています。今回のアーティストはザ・アムステルダム・ジャズ・コネクションとマイク・デル・フェーロ。 ザ・アムス […]
平戸オランダ商館ヘリテージネットワーク(VOC) は、平戸市と平戸オランダ商館が中心となり2014年に発足されました。2015年に第一回公式会議がジャカルタ(インドネシア)で開催され、その後2016年にはアユタヤ(タイラ […]
レジデンスプログラム参加作家、Hannie van den Bergh + Jan van den Bergによる滞在の成果を発表する個展「Watching and being watched」を6月24日(土)、25日(日)に開催します。
有田町の山で磁器製造に適した白い石が発見されてから、2016年でちょうど400年を迎えます。この陶石が原料となっている有田焼は、17世紀、オランダの商人達によって出島の商館から輸出され、世界的な名声を得ました。欧州で「伊万里焼」としても知られるこの洗練された磁器は、品質が非常に高く、大変な人気を誇っていました。また、オランダ人が独自の陶器文化を誕生させるきっかけにもなりました。
出島は、長崎港に浮かぶ扇形の小さな人工島でした。アムステルダムの中心広場であるダム広場より少し広いぐらいの面積しかありませんが、出島は日本におけるオランダ商館として1641年から1859年まで機能していました。その島に住むオランダ人は、厳しく規制された生活を送っていました。彼らは年に一度、将軍に謁見するために江戸(現在の東京)に上るといった非常に限られた時にしか、その島から出ることを許されませんでした。
オランダの貿易商達が初めて極東に赴いてから400年が経った今、Global Tradewind Organisationはヨーロッパからアジアまで、地球をグルリと回る航海の準備を整えています。2017年、持続可能な方法で生産されたカカオ、オリーブ油、ワインといった商品が、風の力のみで目的地まで運ばれます。
MONO JAPAN – Japanese Craft & Designはプロフェッショナルのみならず一般の来場者を招いて行われる展示会およびレクチャーやワークショップを含む文化イベントです。MONO JAPANは、名の知れた伝統工芸作家や意欲的な若いクリエイターのためのプラットフォームを提供します。
インディゴ・シェアリングブルーは藍染に関する芸術的なリサーチプロジェクトです。藍染は日本とオランダにとって共有文化遺産であり、黄金時代にその最盛期を迎えました。オランダクラフトカウンシル(Crafts Council Nederland)は両国間の歴史を調査することにより、インディゴの伝統を今に蘇らせます。
キュレーター大地千登勢の指揮のもと、オランダのデザイナー&アーティストチームが平戸の3軒の菓子屋および食器・茶器メーカーと組み、共に平戸の菓子文化に関連したコレクションを発表します。 作品は平戸および東京でのオランダ茶会と称した茶会、そしてヨーロッパにて発表予定です。
2016年、九州にて日蘭の専門家を招いて二度にわたるミーティングが行われます。参加者はクラフト、イノベーション、両国が共有する社会問題、ビジネスに関して、未来のパートナーとの意見交換を行います。
OTANI NIEUWENHUIZE は日本人写真家の大谷臣史とオランダ人写真家 Johan Nieuwenhuize の共同プロジェクトです。異なる文化的背景を持ちながら、コンセプトや好みの違いだけでなく働き方に共通点を見出した二人の写真家が九州とオランダの有名観光地を撮影します。
Opening Traditionsはアイントホーフェンデザインアカデミーで共に学んだ国籍の異なるデザイナー3名によるプロジェクトです。福岡県八女市にあるショップ「うなぎの寝床」および伝統的な織元との協力により生まれた新しい絣生地はDutch Design Week 2016にて発表されます。
およそ200年前、長崎と貿易のためにつくられた小さな小さな人工島「出島」は日本と西洋の間で交流が行われる唯一の場所でした。貿易にとって当然重要な場所ではあったものの、それよりも西洋科学の知識の入り口として大きな役割を持っていました。21世紀において、その歴史に複雑な感情を抱くオランダ人と島国に住む日本人にとって、再建される出島の意味とは何でしょう?出島は日蘭の交流における重要なシンボルとなることができるのでしょうか?
Highlight 表門橋 表門橋は、1641年から153年の間オランダが鎖国時の日本の唯一の西洋の貿易国であった頃、長崎湾に浮かんだ人口の島、出島と長崎市の間にかかっていた橋です。19世紀末、日本の開国により出島は役割 […]
平戸で発足されたオランダ商館遺産ネットワークは、オランダ東インド会社の遺産に関わる公的・民間両部門の団体による国際的なネットワークです。東(南)アジアの複数の都市が協力して研究を進め、文化面、経済面、教育面、さらには個人レベルにおける交流を促進します。2017年の年次ネットワーク会議は長崎で開催予定です。
Friends of MacDonald • The Dutch Connection(「マクドナルド友の会–ザ・ダッチ・コネクション」)はアジア、ヨーロッパ、北米の相互関係に対し、新しい考え方や洞察を奨励するためにオランダで登録されている非営利文化組織です。その主な活動は毎年10月11日に5000ユーロからなる「ラナルド・マクドナルド賞」をこの関係に新しい光を照らす有望な若い作家やアーティストに授けることです。(翻訳:河元由美子)
モンドリアン基金と Creatieve Industries Fund NL は佐賀県でレジデンシープログラムを行います。このプログラムは、2016年、有田焼創業400年の記念として企画されたもので、二度にわたる3ヶ月間の滞在の中で、アーティストとデザイナーが協働で有田の磁器を用いた作品をつくります。
奄美大島には何世紀にも渡って受け継がれてきた着物作りの伝統があります。しかし現在では着物の需要が落ち込み、その伝統工芸は消滅の危機にさらされています。フォトブック「もつれ ほつれ つむぐ」は伝統的な製法を用いた奄美大島の着物作り、そして仕上がった製品の美しさを伝え、さらに瞑想的とも言えるような日常の着物姿のポートレートを収めています。
Regout in Japan は出島とマーストリヒトの歴史的関係に焦点をあてるための、長崎とマーストリヒトの間のコラボレーションプロジェクトです。オランダの最重要陶磁器コレクションを管理するマーストリヒトのCentre Céramique(セラミックセンター)から2017年、マーストリヒトの陶器、型、カッパープレートなどが無期限で貸し出され、出島の新しい展示を構成する重要なコレクションとして展示されます。
タスクの新作劇「解禁」は、オランダの夫妻が鎖国下にあった日本に入国をしようとした時に、当時の法により妻だけが長期滞在を許可されず夫と生き別れたという19世紀の史実を題材にしたコンテンポラリーシアターです。オランダ婦人に出会う日本人達の心の変化を通し、人間の孤独感、所属することへの欲求、愛、と言ったテーマが浮き彫りになります。そして劇中に織り込まれたモダン昔話や日本神話上の生き物などが非現実的な世界へ誘います。
ヨーロッパ・ジャズ界の第一線で活躍するオランダ人クインテットによるジャズ・コンサートを500年を超える歴史ある古刹「光教寺」にて開催。2016年9月、優美なるうきはの地が生んだ食と一流の音楽が溶け合う夕べを初秋のうきはでお楽しみ下さい。
今から400年以上前の1609年、平戸に日本初のオランダ商館が設置され、当時の日本の国際交流において大きな役割を果たしました。復元された平戸オランダ商館にて2016年9月から行われる「わが家のオランダ交流展」では、平戸市民とオランダの交流を物語る思い出の品々を展示し、現在も平戸で続いている日蘭交流を紹介します。
2016年、ショルテン&バーイングスがダッチカルチャーとの協力により、専門家やクリエイターなど招待客を対象としたレクチャーシリーズをアリタハウスで開催します。「オランダ&九州」プログラムおよび2016/プロジェクトの一環として、クラフト、文化遺産、地域活性化(まちづくり)などオランダと九州の関係にまつわるテーマに沿って計3回のレクチャーが行われます。
オランダの雑誌Volkskrantの2017年12月2日販売の日本特集号にて、ジャーナリストのヨルン・フィッサー が出島の再構築とオランダ商館の現状と現代社会での役割について掲載されています。
出島の復元を取り上げたラジオプロジェクト Herlevend Deshima がオランダの人気メディアガイドマガジンVPRO Gidsのカバーを飾りました!5ページにわたる特集も掲載されています。(2016.12.7)
「国際化」をテーマにしたクリエイティブ・インダストリーファンドのニュースレター#57に2016/プロジェクトとオランダ&九州プログラムが紹介されています!(2016.9.29)